39回
38回
37回
神社のイチョウ葉
掃き終わるのを待ち構えた
一陣の風のいたずら
元の黄金一色に
クックッと鳩の忍び笑い
36回
ハッピーだったよ
心が濡れた事もあった
嬉しいのは
また来年があって
私の歴史が続くこと
35回
敬老会に
出席可否の回覧板を
読まずに捨てた人
寄り添う心が足りなかったか
半月の空を見上げる
※半月 はんげつ
34回
背丈ばかりが伸びて
蕾をつけないコスモスが
残暑の向こうの
気弱な涼風に
おいでおいでと手招く
33回
そっと首すじを
撫ぜて行ったのは
涼風すずかぜの子供の
かくれんぼ
も~いいよ~
32回
施設に入った義兄
妻を見て
お母んと呼ぶ
亡母になりきった妻
背中で泣く
31回
整列した
青若き稲よ
数々の試練に耐えて
秋 君の体は
黄金色に染まるのだ
30回
いつもお世話様
満面笑顔の夫人
町内役員お願いしても
その内にと
逃げてばかりなのに
29回
臨終の義母に
桜が綺麗ですよ
耳元で囁いたら
スーッと
一粒の涙がこぼれた
28回
名残雪の間から
ムスカリの
頭がにょっきり
妖精の帽子のように
三つ四つ・・五つ
27回
寒い夜のおでん鍋
奪い合ってた
子育て時代
今 老夫婦の食卓で
三日経っても居座ってる
26回
最後の孫の受験
合格祈願のお守りを買う
老夫婦にも
まだ残っているよ
このドキドキ感
25回
遠くもない息子夫婦が
来るというだけで
いそいそと掃除を始める
こんな些細なことが
老妻には活力源
24回
あの峠も
紅葉が綺麗だろうね
車を手放した
夜長の老夫婦
会話も途絶えがち
23回
22回
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から